捺染印刷

捺染印刷とは?インクジェット印刷との違いについても解説

捺染印刷とは?

捺染(なっせん)印刷は布地の染色法の一つで、繊維に染料を捺し付けて色素を吸着、結合させプリントします。全体を染液に浸けて一色に染める「浸染」に対し、「捺染」は部分染め(模様染め)を指します。1色につき1つの版を用意する必要がある為、「有版捺染」とも呼ばれます。この版を上からインキと共に押しつけることで、版幕の無い下の媒体(メディア)に印刷が行われる仕組みになります。

不織布バッグやスカーフやバンダナなどのファッショングッズ、インテリア・美術品などにも使用されることがあり、その特性から様々な用途で採用されている印刷技術です。

捺染印刷の製作事例

特徴

1色につき、1つの版を製作

デザインの1色につき、1つの版を製作します。1度版を製作してしまえば何枚でも印刷でき、印刷枚数が多いほど製造コストを抑えられます。同じデザインであれば、再注文時に納期短縮が可能なのもメリットのひとつです。

刷る際の「力加減・角度・スピード・浮かし幅の相性・素材とインクの相性・スキージーの硬さ」など、少しの違いで仕上がりが変わる為、一見簡単な単純作業に見えますが奥が深い印刷方法になります。データ上は同じ色でも実際に印刷してみると、捺染とインクジェットで色合いが異なってくる為、細かな色味の調整には職人の技術が必要となってきます。

近年のインクジェット印刷は、技術の進展により捺染印刷に追いつくレベルの印刷速度となっています。その為、約100枚程度までの小ロット印刷であればインクジェットの方が低コスト・短納期での製作が可能となっています。

印刷媒体の多様性

捺染印刷(スクリーン印刷)のメリットとして、インクや素材を変えるだけであらゆる媒体に印刷が可能という点が挙げられます。適切なインキを使用することで、インクジェットでは対応できない印刷物にも鮮明な印刷を施すことが可能です。

また、平面だけでなく多少の曲面であれば印刷も可能です。スクリーン印刷を用いた身近なものだと、Tシャツや不織布バッグなどが挙げられますが、布だけでなく紙・木・金属・アクリル・プラスチックなど、あらゆるものに対応可能な点が強みとなっています。

弊社が特に印刷を得意とし、お客様よりご注文いただいている製品は以下の通りです。もちろんこれら以外の材質にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

  • のぼり旗
  • 看板
  • 幕、のれん
  • Tシャツ
  • 不織布バッグ

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インクジェット印刷との比較

印刷方法シルクスクリーン印刷インクジェット印刷
色ごとの版必要不要
生産ロット大量生産向け小ロットにも対応
素材あらゆる素材に対応制限有り

1色ずつ版を作って刷る形式のため、使う色が単色1~5色で少ない場合や大量ロットで印刷する場合は、費用を抑えることが可能です。しかし、写真やグラデーションなど多くの色を使う複雑なデザインには不向きです。このような特徴から、シンプルなデザインで大量生産する場合にオススメの印刷方法となっています。

製作事例

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まとめ

いかがだったでしょうか?まとめると、捺染印刷は

  • シンプルなデザインで大量ロットの場合、低コストで印刷可能
  • 様々な印刷媒体に印刷可能

といった特徴があります。捺染印刷やシルクスクリーン印刷について技術的な質問・デザインや納期・費用などを含めた製作に関するご質問は、専任スタッフが丁寧に対応させていただきます。是非、お気軽にご相談ください。

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