今回は、弊社が手掛けた印象的な酒ラベルをご紹介します。UV厚盛とシルクスクリーン印刷を組み合わせることにより、視覚と触覚の両方で楽しむことができる、まさに芸術品と言える仕上がりとなっています。
UV厚盛印刷は、厚みのあるインク層を形成することができるため、視覚的なインパクトと触感の両方を兼ね備えたデザインを実現します。透明インクによるシズル感と厚みのある触感により印刷物に対して大きな付加価値を与えます。とても細かい部分ですが、狼の眼部分まで厚盛印刷が施されています。この技術は、今回のお酒のラベルに限らずお菓子・飲料・パンフレットなど高級感を求められる様々な製品に活用されています。今回のラベルでは、黒色で印刷された商品名部分にUV厚盛印刷を施し、文字に立体感を与えることで、商品の高級感をさらに引き立てています。
また、シルクスクリーン印刷は、特に深みのある色彩や繊細なデザインを表現する際に威力を発揮します。今回のラベルでは、赤い狼と月のデザイン部分にシルクスクリーン印刷を採用しました。当初は箔押し印刷の予定でしたが、赤の彩度が低くなってしまう点と予算の2点からスクリーン印刷に変更となりました。結果としてスクリーン印刷の方が赤色が鮮明で、デザインにより一層のインパクトを与えることができました。
材質には「NTラシャ漆黒」を使用。ファンシーペーパーや和紙など高級感の演出に最適な印刷方法であると言えます。